場所:SJフィールド
日付:January 9, 2011. 9:30am~
参加:32名、見学4名
天候:曇り、時々晴れ
私は終日これを使った(撮影:テラさん)
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どういうことだ!
なんて使い易い銃なのだ。
T字形のシルエットとデバイス。戦後第一~第二世代の突撃銃スタイルに慣れきってた私には先入観として違和感があり、握ってみてもグリップと本体の角度が直角(拳銃でさえ銃把は斜めになっている)で、扱いにくいと思っていた。
だが、現実は異なっていた。極めて扱い易い。
世界中の多くの軍隊、警察で使用された理由が分かる。
さらに、実銃に至っては、イスラエルが戦後の自国周辺情勢を背景にして、戦後即席でこしらえた銃にしては完成度が非常に高く、タフネスで信頼性が高い。これを使わない手はない。
UZIはイスラエル本国だけでなく、ベルギーのFN社やアメリカ国内でもライセンス生産された。
エアソフトガンは実銃とは異なるファクターが多く、実銃データを単純にエアソフトガンになぞらえることはできないが、私が使う限りにおいてUZIはエアソフトゲームでトップクラスに位置する使い易さと判断した。
誰だ?「マルイUZIはサバゲに向かない」などと物知り顔で言ったり書いたりしている奴ぁ。
そういう概念が出てくるのは、この銃の特殊な内部機構の設計思想を無視してハイサイクル化しようとしたり、ラージバッテリーを繋いでアンペア数を規定値以上に上げたりという理屈に合わない無茶なことをやるからだ。初速についても、高初速、弾数ばら撒き型無制限(多弾数マグ主体)ということを「前提」としているから、「マルイUZIはサバゲに向かない」などというレポートになってしまうのだ。
その内容のサバゲ自体が内実のあるものなのか自己検証してみることがまず先だろうと思う。
サードパーティーの内部部品を意味なく組み込んだり、ハイパワー銃を作ることを前提としたサバイバルゲームの方向性とは相反するという点で、このマルイUZIは人気が出なかった。
初速は箱出しで83m/s出ているので、90m/sレギュレーションのエアソフトでは十分だ。言ってみれば、威力としては他の銃とイーブンなのだ。
そして、集弾性はアサルトライフルに及ばないものの、飛距離はホップ調整でかなり飛ぶ。合格点どころか、冷徹に判断すれば、お奨め製品だ。
お店のうどんの汁の味が少し変わっただけでも客の舌はごまかせないものなのに、最近のマルイの今の製品の有様は、どうにもいただけない。
きょうは、一日、この在りし日の東京マルイUZI(1998年製)をもてあそぶように楽しみながら、様々なテストをしてみることにした。
まるで、初めて乗る新型レーサーを筑波やFISCOで確かめながら走らせ、マシンと対話しながら乗るように。
現在の変質した東京マルイの社風と製品群とは異なり、この歴史に埋もれたUZIという製品にこそ、よき時代のマルイの良心を見る思いがした。
私は、設計者に大いにエールを送りたい。(機構的にも瞠目するシステムである)
ただし、「ハイパワー、バラマキ、弾数無制限」を嗜好するゲーマーたちの目にはこの製品の良さは逆に「大きな欠点」と映るだろう。
幸か不幸か、津地商会という集団がめざすゲーム作りには、この東京マルイUZIの設計思想と性能特性は、ビタッと適合する。
おかげでゲームは正月2日の新年顔合わせゲームの方が定例のような気合、本日がイロイロ楽しみながら、という逆転現象になってしまった。
しかし、この銃は、ゲームスタイルだけでなく、楽しむ心さえ原点回帰させる魅力を持っていた。
そして私は、昔を思い出したようによく動いた。
【動画 その1】
http://www.youtube.com/watch?v=fJBZQ07wwDk&fmt=16
【動画 その2】
http://www.youtube.com/watch?v=FmpYAWrUtnI&fmt=16
ゲームそのものもジョイフルで、最高の一日なのである。
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P.S.
れをぱるど氏が作ってくれたスープ、めっちゃ美味かった。
やるなあ。