11年ぶりに新品の電動ガンを購入したのだが、構造上の欠陥で金属アウターバレルがカタカタ動く。
しかし、銃器も刀剣もカチャカチャ部品が動くのは良くない。
時代劇などで刀を裏返したときに「チャッ」と鍔鳴りの音が効果音として入ることがあるが、鍔とハバキを固定する切羽というスペーサーの厚みが合っていないからであり、本来は鍔鳴りがする刀を腰にする剣士はいない。緩んでいると鍔が前後して衝撃を増し、斬撃の際に目釘が折れる可能性があり危険だからだ。
現代剣士で無頓着な人が鍔鳴りするまま稽古したり試合に出たりしていることがあるが、危険なのでアウトだ。神奈川県連の場合、鍔鳴りがしていたら退場だった。
映画『柳生一族の陰謀』でも、柳生但馬の息子の遺品の刀を但馬と十兵衛が検分する際に鍔鳴りの効果音が入っていたが、大変残念な描写である。天下の剣の家である柳生の子息の刀が鍔鳴りがするような手入れの悪い刀を使用する事は万が一にもあり得ないからだ。
これと似た誤った時代劇の効果音に「刀を抜刀した時の音」がある。
武士の刀は抜刀しても音は出ない。ダメな時代劇や外国映画にある「シャリーン」という嘘みたいな抜刀の音は、軍刀のような鉄製鞘から抜いた時のこすれる音であり、現実には朴の木の鞘から抜いた時は、ほとんど無音である。
私が居合で使う刀の鍔。
鍔の表側の柄との間、裏のハバキとの間にそれぞれ切羽が入る。
「切羽詰る」の語源は、もう余裕がないということ。
私の刀は居合用も試斬用も鍔はガッチリ固定している。
切羽は厚みの異なる物を数枚用意し、隙間が微塵たりともないようにギッチギチに詰める。
マルイUZIも早速、調整した。
バレルのリテイニングナットを外して、アウターバレルの基部とナットの内側にある空間を埋めるためにウレタンでクッションダンパーを作り、スペーサーにしてシール貼りした。
アウターバレルはまったく動かなくなった。異音もない。
実銃と違い、バレルが加熱されることもないので、ウレタンのスペーサーで十分だ。
これでよし、と。
(マルイってさ~、次世代AK74もハイダーがカチャカチャ動くんだよね~。よくないね~、こういうの)
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東京マルイUZI ~ちょっとした加工~
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